長崎市の外海(そとめ)地区。
地元の石と土を使ったこの素朴な壁は「ド・ロ壁」と呼ばれています。
その名の由来は、フランス人のマルク・マリー・ド・ロ神父。
1868(慶応4ねんに)来日、西彼杵(にしそのぎ)半島を訪れます。
そこで彼が出会ったのは、多くの潜伏キリシタン。
この地の人びとを救うのは、信仰と生活基盤の整備だ。と
彼は、教育、福祉、医療、そして土木まで、多彩な分野で手を差しのべました。
その功績から、いまでも「ド・ロさま」として敬愛されています。
急な斜面に建つ大野教会の「ド・ロ壁」はいまも健在です。
強い雨風に耐えて立つ姿は、
信念を守りつづけてきた潜伏キリシタンと重なるものがあります。
2018(平成 30)年に世界遺産に指定された
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の象徴のひとつです。
潜伏キリシタンの里
外海の集落
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