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もらった1粒の種を、庭にまいた。日本最大の産地になった。

もらった1粒の種を、庭にまいた。日本最大の産地になった。

江戸時代の終わり。
代官屋敷で働いていた三浦シヲという女性が、
唐人(もしくは唐通事〔中国語通訳〕)からもらった1粒のびわの種。
自宅の庭にまいたところ、長崎の海に囲まれた温暖な気候が幸いし、
実った果実は大きく、おいしさもすぐれていました。
長崎は今では全国の生産量の30%以上を占める「びわ王国」。
近年、より甘く、実の大きい新たな品種も加わって
日本中に出荷されています。
長崎土産はカステラもいいですが、
長崎通はびわゼリーを選ぶんですよ。

長崎びわ

写真:季刊誌 「樂」36号より

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